自動車整備工場を開業するメカニックの成功ストーリー
目次
自動車整備工場を開業するメリットとは
コロナ過があけ、長いデフレから脱却し、景気が回復しつつある中、企業の倒産は増加傾向にあります。原因は様々ですが、やはり少子高齢化で、労働人口が減少していることが一番の原因だと言われています。そんな厳しい経営環境の中にあって、事業所数を減らしていない業界があります。
そう、あなたが働く自動車整備工場です。(下記グラフ参照)
(参照:令和4年度版自動車整備白書)
コロナ過で新車の供給が止まり、中古車も含めて販売数が減少しているのにも関わらず、なぜ、整備工場が減少しないのか?それは、車両の使用年数が年々長期化で、車両販売数の減少を補い、保有台数が8,200万台まで微増することで、結局、整備需要が減らないからです。
独立開業するメカニックのメリット
「自動車整備工場を独立開業するメリットは何か?」。それは、需要が存在し、参入障壁が高く競争相手が他業界と比較し少ない事で、事業をスタートさせれば、売上や利益の確保ができる可能性は他業界より高くなります。また、整備工場の現経営者は高齢者が多く、守りの経営姿勢が多いため、若手経営者による積極的な経営戦略には勝てません。
成功するための経営ノウハウ
開業に成功する可能性が高い順に記載すると
- 現在勤務している整備工場の商圏を分析し、年齢別人口分布や競合他社の状況を踏まえ、勤務先の整備工場を事業継承する。
- M&A仲介会社に、事業継承型M&Aの案件を探してもらう。その際は、自らも商圏分析を行い、業者の言い分を鵜呑みにしないことが大切。
- 自ら物件を探し、商圏分析を行い、開業を判断する。
具体的にイメージするために、日本政策金融公庫のマッチング支援サイトで整備工場を検索してみて下さい。実現の可能性を検討することができます。
また、出店を考えている場所の商圏分析も政府提供の統計データやGoogle MAPを使って、簡単にできるようになりました。例えば、Google MAPで「出店場所から車で15分の距離の整備工場」を検索すれば、該当範囲内にどれぐらいの競合があり、営業時間、お勧め商品やサービス、Webプロモーションを積極的に使用しているかなど、直ぐ調べることができます。
他社と比較し競争優位が保てる場所を選ぶべきです。とても大切です。
経営者として必要なスキルと知識
事業を成功させるためには、整備技術やノウハウだけでなく、経営者としてのスキルや知識が必要です。先ずは、事業計画の立案が必要で、人・モノ・カネをベースに具体的な数値を元に売上とコストを踏まえ、何年で投資を回収できるかをシミュレーションして下さい。
「そんなことをやったことない」という方でも大丈夫。各都道府県に中企庁が主導するよろず支援拠点という組織があり、無料で相談にのってくれます。気軽に相談できます。
若手メカニックが成功するための準備事項
自動車整備業開業までの大まかなステップ
- 業態・事業計画の策定
- 立地の確保
- 資金の調達
- 整備工場の新設・設備の準備
- スタッフの採用。育成
- 許認可の取得
- 税務署に開業届を提出(法人設立の場合、法務局に登記申請)
- 労働。賠償。火災保険の手続き
- 道具や商品の確保・広告宣伝
上記のステップの上で、自動車整備工場の開業資金は、2500万円〜1億円と言われています。
中々ハードルが高いですよね。
だからこそ、経営者の高齢化で事業継承に課題の整備工場を引き継ぐのが、最も早道でリスクの少ない道筋です。
上記にも記載した通り、自動車整備マーケットにはチャンスがあることは間違いありません。
自身の可能性を信じて事業計画の作成に先ずは取り組んでください。