今さら聞けない「OBD」何ができる?~OBDの歴史とこれからの可能性~

スマートフォンとスキャナーをBluetoothで連結!

純正のメーターパネルには表示されない、速度や、回転数・水温・油温・電圧といった情報をスマホの画面に表示して、情報を記録してくれるアプリ等も普及しだしています。

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OBDスキャナー

<OBD:オンボードダイアグノーシスの歴史>

車両ECUに搭載されている故障診断機能。
国内では1970年頃からチェックランプの点滅回数で故障個所の読取りを行ってきた。
例)トヨタTCCS、日産(旧ECCS)など

<OBDⅠとは>

➡オンボードダイアグノシス「第一世代」と呼ばれる自己診断機能。
・国内では「J-OBDⅠ」として2000年10月以降の生産車に義務付けされた。
・通信規格や故障コードもメーカーごとに違いがあった(主に故障コードは2桁)
・スキャンツールを使用する場合の互換性もなく、各メーカーごとに違う接続コネクタを使う必要もあった。

トヨタTCCS

<OBDⅡとは>

➡「第二世代」の高度な自己診断機能システム。
・事実上の世界標準となる。
・国内では「J-OBDⅡ」として2008年10月以降に義務付けされた。
・通信規格は5種類、故障コードを「DTC」と呼称

<プロ(メカニック)の使い方>

プロ(メカニック)の使い方

■国交省:車載式故障診断装置(OBD)に関する制度と運用の現状より

<DTC:ダイアグノーシストラブルコードとは>

・OBDⅡで読取れる故障コード番号
(アルファベット1文字と4ケタの数字から構成)

P:パワートレイン(E/G、T/M、HVバッテリ等)
B:ボディー(エアバック、シートベルト、A/C等)
C:シャシ(ブレーキ、EPS、車両安定制御装置等)
U:ネットワーク(各ECU間の通信等)
  例)P0131 ➡ O2センサー回路低電圧

参考:【OBD車検に関わる特定DTCの定義】

OBD検査の対象装置が保安基準に定める性能要件を満たさなくなる故障に係るDTC のうち、OBDが『故障』の存在を推断できるものとして、以下に従って自動車メーカーが定めるもの。

以下の全てに該当するDTCを「特定DTC」とし、それ以外のDTCについては、「特定DTC」とせず、車検不合格としない。

① OBD検査の対象自動車・装置について、保安基準に定める性能要件を満たさなくなる『故障』の発生を推断できるDTCであること。
② 安全関係のOBDについては、イグニッション・オン時の停車状態[又は…の状態]で、OBDのみにより①の『故障』の存在を推断できるDTC(例:回路の断線、センサの機能不全等に係るDTC)として、自動車メーカーが定めるものであること。ここで、以下のDTCは「特定DTC」に含まない。

  • イグニッション・オン時に停車状態で記録されないDTC
  • 『故障』に当たるか検証中の状態におけるDTC
  • 当該DTCのみでは、『故障』の存在を推断できないDTC
  • 当該DTCのみでは、保安基準に定める性能要件を満たさなくなるか判断できないDTC

③ 環境関係のOBDについては、細目告示別添48において警告灯の点灯が義務付けられている『故障』に係るDTC(現在故障コードに限る)であること。なお、車検時には、特定DTCがなく、かつ、レディネスコードが存在することをもって、合格とする。

■出典:国土交通省|特定DTCの詳細定義について https://www.mlit.go.jp/common/001255279.pdf

※検査用スキャンツールと特定DTCアプリを利用し、自動車技術総合機構のサーバーにて合否を判定します。


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