今さら聞けない「OBD」何ができる?~OBDの歴史とこれからの可能性~
目次
スマートフォンとスキャナーをBluetoothで連結!
純正のメーターパネルには表示されない、速度や、回転数・水温・油温・電圧といった情報をスマホの画面に表示して、情報を記録してくれるアプリ等も普及しだしています。
■Torque Pro (OBD2/Car)|Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.prowl.torque&hl=ja
日本語非対応の基本版なら無料、日本語化された高機能版でも安価(2020年1月現在)
<OBD:オンボードダイアグノーシスの歴史>
車両ECUに搭載されている故障診断機能。
国内では1970年頃からチェックランプの点滅回数で故障個所の読取りを行ってきた。
例)トヨタTCCS、日産(旧ECCS)など
<OBDⅠとは>
➡オンボードダイアグノシス「第一世代」と呼ばれる自己診断機能。
・国内では「J-OBDⅠ」として2000年10月以降の生産車に義務付けされた。
・通信規格や故障コードもメーカーごとに違いがあった(主に故障コードは2桁)
・スキャンツールを使用する場合の互換性もなく、各メーカーごとに違う接続コネクタを使う必要もあった。
<OBDⅡとは>
➡「第二世代」の高度な自己診断機能システム。
・事実上の世界標準となる。
・国内では「J-OBDⅡ」として2008年10月以降に義務付けされた。
・通信規格は5種類、故障コードを「DTC」と呼称
<プロ(メカニック)の使い方>
■国交省:車載式故障診断装置(OBD)に関する制度と運用の現状より
<DTC:ダイアグノーシストラブルコードとは>
・OBDⅡで読取れる故障コード番号
(アルファベット1文字と4ケタの数字から構成)
P:パワートレイン(E/G、T/M、HVバッテリ等)
B:ボディー(エアバック、シートベルト、A/C等)
C:シャシ(ブレーキ、EPS、車両安定制御装置等)
U:ネットワーク(各ECU間の通信等)
例)P0131 ➡ O2センサー回路低電圧
参考:【OBD車検に関わる特定DTCの定義】
「保安基準に定める性能要件を満たさなくなる故障に係るDTC」のうち、OBDが故障の存在を、推測・判断できるものとしてメーカーが定める
→つまり、将来故障する可能性のある部位も検出されると車検が通せなくなる⁈
※特定DTCアプリを利用し、自動車技術総合機構のサーバーにて合否を判定するとして検討中