【#3.整備規制と認証制度 編】カーアフターマーケットの新入社員様に向けた業界知識研修~これから自動車整備・鈑金業界で働くために知っておいてほしいこと~

2024年度版カーアフターマーケットの新入社員様に向けた業界知識研修③

2024年4月11日に開催されたブロードリーフセミナー「カーアフターマーケットの新入社員様に向けた業界知識研修~これから自動車整備・鈑金業界で働くために知っておいてほしいこと~の内容をスライドと補足説明にて3回に分けてお伝えします。

本編では、整備事業者様や鈑金事業者様だけでなく、車販店様や部品商様、リサイクル事業者様、自動車ガラスや電装業に関わる方も含めた広い意味でのカーアフターマーケットと表現しています。
また、新入社員様向けと題していますが、新卒入社の方に限らず、新しくカーアフターの部門配属をされた方や今まで業界動向にあまりご興味の無かった方にもお役立ちするように解説していきます。

今回は、#3.整備規制と認証制度 編です。

特定整備工場制度

(高度化)自動車特定整備事業の認証状況について
出典:国土交通省物流・自動車局自動車整備課|IAAE2024でのセミナーにて公開された、整備業界を取り巻く状況とその対応 より抜粋

2024年3月末日を境に、特定整備認証制度の認証取得猶予措置期間が終了しました。
自動ブレーキ等の電子制御装置整備を行う工場は、特定整備認証を取得していないと違法整備として行政指導や行政処分の対象になる可能性があります。

特定整備認証基準への対応はお済みですか? | ブロードリーフ ミライ

緑の看板

特定整備認証を取得した工場には、資料にあるような緑の看板が設置されています。

この看板は、国土交通省から「自動車の安全にかかわる高度な技術と整備を備え、法令や基準を遵守していることを証明している」として認証を受けた工場のみが掲げることができます。
すなわち、この看板はお客様と事業者にとって安心・安全な自動車整備を確認するための重要な役割を担っているということです。

この看板の意義を説明できるように理解して、お客様に信頼される整備事業者になって頂きたいです。

OBD検査の導入

OBD検査の導入にあたり関係法令が改正
※「PBD検査ポータル」をもとに弊社にて作成

BD検査は、OBDシステムを利用して実施される検査で、自動車の電子制御装置が記録した故障コードを読み取ることで行われます。この検査により、車両の安全性や排出ガスの基準適合性などが評価されます。

レディネスコードがOBD車検に必須の理由とは?不正を防ぐポイントを解説 | ブロードリーフ ミライ

OBD検査の最新情報はココから!関連リンク集

OBD検査は急に始まったことではなく、5年前の平成31年から検討されてきました。カーアフターマーケットに関わる法律はたくさん存在しますが、この資料に記載する法律については規制の変更等を把握するようにしてください。

また、整備士以外のフロントスタッフの方もお客様への見積の説明時に必要な知識です。
鈑金、塗装についても“どの作業がどの法律に関係するのか“正しく把握していなければ、気付かないうちに違法な作業を行ってしまうかもしれません。

部品商の方々も、整備工場や鈑金工場から発注があったときに、一緒に交換する必要な部品を予め提案することができます。

検査登録業務の省力化

ロードマップ

さらに、国は検査登録業務の省力化も進めています。

今後、圧倒的に労働人口が減ることがわかっているからこそITをフル活用して、従来より少ない移動、少ない手間で検査登録業務ができるように様々な取り組みが行われます。

今回のまとめ

(まとめ)オススメする2つの方向性

本シリーズの記事でご案内したように、先輩方とは異なる環境で私たちが活躍して行くためには、次の2点をオススメします。

①社内にも社外にもコミュニケーションは積極的に行う。
②ITをフル活用できるように率先してマスターする。

皆さんが所属される各企業様の特色や任された業務の内容に加え、皆さんそれぞれの個性を活かして活躍できるように、今後も皆様に役立つ情報を発信し続けます。

BroadLeafかわら版 | ブロードリーフ ミライ

ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回は、#3.整備規制と認証制度 編でした。

本記事で解説しているセミナーアーカイブ動画もご用意していますのでぜひお申込み下さい。
動画視聴後のアンケートに回答頂くと、今回資料も配布いたします。


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