【#2 インボイス制度編】 整備・鈑金工場様を取り巻く今覚えておいて頂きたい10のポイント~電子帳簿保存法、インボイス制度、OSS、OBD車検、エーミング~

デジタルインボイスとは?

詳細はスライドをご覧いただくとして、要点をかいつまんでお話しします。

今回お話しする「デジタルインボイス」とは、インターネットを介して送受信される適格請求書の中でも、そのフォーマットを規格で統一化されたものを指します。

デジタルインボイスとは?
デジタルインボイスへの移行も視野に

インボイス、つまり適格請求書を電子化されただけの場合は「電子インボイス」と切り分けています。この呼び方は今後も変化していく恐れがありますので、「規格が統一化されたデジタルで送受信するインボイス」とお考え下さい。

参考)電子帳簿保存法とデジタルインボイスの関係は?

電子帳簿保存法とデジタルインボイスの関係は?

ここで、先ほどまでにご説明しました「電子帳簿保存法」と「デジタルインボイス」の関係性について、スライドに整理してみました。

まず、青い線で囲まれた最も大きい範囲が法人税法などで保存することとされている書類の範囲です。こちらが全体像になります。

次に、黄色い線で囲まれた範囲がデジタルの書類です。電子データで受け取ったり渡したりした書類に加えて、受け取った紙の書類を電子データで保存するときもこの黄色い範囲に入ります。この黄色い範囲が「電子帳簿保存法」の範囲となります。

さらに、紙と電子にまたがる緑の線の範囲が請求書、インボイス制度の範囲になります。
インボイス制度は、紙の書類も電子データの書類も対象になります。
最後に赤い線で囲まれた範囲が電子インボイス/デジタルインボイスの範囲となります。
電子帳簿保存法とインボイス制度が相互に関係しあっているとご理解いただけますでしょうか。

この最も小さい範囲の「デジタルインボイス」に、なぜ着目しなければならないのでしょうか。理由は、「デジタルインボイスの規格が定まり普及すると、ほぼすべての業界の請求情報はデジタルインボイスでやり取りされるようになる」と、言われているからです。

なぜそんなに爆発的に普及するのかというと、請求書に関する業務が圧倒的に楽になるからです。

規格化されたデジタルのインボイス(適格請求書)であれば、文章の何行目には何を記載する、などのルールが定められます。文字だけでいいので画像などよりも圧倒的に小さいデータになります。つまり送受信も早くデータ利用料もお安くなるかもしれません。また、どこに何が記載されているか決まっているので、会計ソフトなどへの取り込みも自動化されるでしょう。電子データで届いた請求書の情報が、即座に会計ソフトに反映さるのです。もちろん、送信側も同様に楽になるはずです。ということは取扱量の多い、流通上位のメーカーなどから率先してデジタルインボイスを採用すると予測されます。請求書にハンコを押す文化が無くなるかもしれません。個人的には初めてFAXを導入し始めた時と同じくらいのインパクトで皆さんの業務の当たり前に使われるツールになると予測しています。

これからは電子インボイスを見逃せない!

これからは電子インボイスを見逃せない理由

ココがポイントの7つ目です。
電子帳簿保存法とインボイス制度が開始され、電子請求書のフォーマットが共通化されると会計ソフト上で共通フォーマットが普及し、さらに電子書類のやり取りが増大する。
ですから、「電子インボイスから電子取引が急拡大」するものと思われます。

ニュースや新聞で「電子インボイスの規格化」とか会計ソフトに「電子インボイス対応」などの文言を見つけられたら、今回のお話しを思い出していただけると幸いです。また、それまでに電子データでの送受信や保存に備えておくことをおすすめします。

>>>次回は、#3OBD検査についてです。

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